ひといきついて、ひといき

たわいもない雑感、

神々の魔術 - グラハム・ハンコック

神々の指紋から続く「古代文明」からの警鐘を広く世界の読者に知らしめてきた著者の新作。 



現在から1万2900年前から1万1500年前の「ヤンガードリアス期」と呼ばれる気候の激変期は、彗星との衝突が原因では? 

そして、「ヤンガードリアス期」以前に栄えた文明が、崩壊した世界の復興と「次回の」彗星との衝突をどう乗り越えていくのか、という知恵を世界に散らばる遺跡から捜し出そうとする渾身の作品です。 


あいかわらずの考古学界の見識の固さ、に歯がゆくもありますが謎に一歩ずつ近づいていく感じがたまらなく好きです。 

もちろん、これからもまだまだ危機が続いていく、危機が過ぎ去ったわけではないのでどう備えていくのかがまた問題。 


なかなかのこころに響く1冊でした。